第7回電撃hp短編小説賞受賞作ISBN:4840237816)掲載>

大賞が初めての二作品。金賞、銀賞は該当作なし。大賞だけあってどちらもなかなか面白かった。

小河彰護『Dramatic Ivory』

どこかずれているような気がする主人公の一人称は、「純情感情エイリアン」を思い出した。もはや真っ当な人物はヒロインの戦場ヶ原しかいないのではないか。内容としては終わっているけれども、凄く続きそうな感じだ。たぶん数ヵ月後に文庫となって出されることだろう。

佐野しなの『リヴァースキス』

三段組みにして15ページあり短編ではあるが、ノリとしてはどちらかというと小ネタ的。朝、目が覚めたら主人公の体が女になっていた、という話だが、男女が入れ替わるTSモノではない。ひたすら繰り広げられる掛け合いがテンポよい。