あだちとか『アライブ最終進化的少年 3 (3)』(ISBN:406333936X)

アライブ 最終進化的少年(3) (講談社コミックス月刊マガジン)
評価:★★★☆☆+

非現実的な事態が立て続けに起こり、それが日常となったなら、鈍化を本質とする人の精神は、無意識にするりと事態に順応する。集団自殺騒動以後の太輔がまさにそれだ。恵と広瀬の行方を追って旅を続ける太輔には、いくつもの非現実的な危難が襲いかかる。空間を隔離できる少年・勇太、風を自在に操る森尾、そして……? 次々と現れる超常の能力を持った“仲間”達。彼らとあるいは戦い、あるいは語らう中で、太輔自身の能力も覚醒を始めた。――もう彼が、常識と目前の事態とのギャップに驚くことはない。非現実的な現実に順応した太輔が恵と再会しえた時、恵の目に彼はどう映るのだろう……。

能力バトルの話ではあるけれども、その背景として「生と死」という重い話題を扱っている。この二つは、どうやって重なっていくのだろう。