『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』「酪農家」

今回は比較的長期にわたって取材をしたようだ。
365日牛と共に過ごす――これは別に比喩でもなくて、実際に365日牛の世話をするのである。そりゃあ牛は生き物なのだから、当たり前と言われればそうなのだが、しかしやっぱり驚きだ。しかも食事と睡眠以外は、ほとんど牛の世話に充てられるそうだ。牧場の運営が軌道に乗れば、もうちょっと楽にはなると言うことだが。
ちょっと生々しい話になるが、一月当たりの利益は60万円だそうである。しかし、農地や牛舎などについての借金がある。酪農に新規参入してから最長5年はリース契約となるが、それより後は買い取るという形で8000万の借金を背負うことになる。
酪農家になるにはかなりの覚悟を要する、ということであった。